出店エリア

東西寿司屋の酢飯の違い

世界中がコロナの影響を受け、今まで定期的に行っていた各地の展示会に今年は全く行けていない。
行く先々で発見や驚き、出会いがあり刺激と勉強出来る機会を多く得てきだけに残念である。

2019年に大阪を視察。
その際に回転寿司などを食べて周ったが、酢飯の味が江戸前と大きく違ったことに驚いた。
甘さが強く、味も強めに感じた。
横浜で育った自分としては、江戸前寿司がいわゆる「寿司」。
それと比べるとかなりの衝撃を受けた。

もちろんたこ焼き、お好み焼き、串揚げ、うどんなどどれも味付けや出汁など比べると、東と西で味の違いがハッキリとある事に大変勉強になった。

同じ日本人でも地域によって出汁の味、色までも違う。

それを考えれば、ニュージーランドで日本食と言っても味、趣向が難しいのは当然のことである。
Kiwi、アイランダー、中国系、インド系、ヨーロピアン、そして日本人と多民族。
それぞれの『美味しい』が同じではないことは当たり前。
それに加え、地域性による出店エリアには人種の偏りもある事を考えると多店舗展開するにはハードルが高い。

海外で日本食レストランと言っても、一見、成功する確率は高いように見えても、実はすでにどこにでも寿司屋があるNZにおいて、やれば当たるビジネスというものでは無くなりつつある。

自分の感性、味を信じて起業しても、周りから見てカッコイイ洒落たお店やユニフォームを用意しても、時間の経過と共に営業が苦しくなっていく。

起業する者が自分中心でビジネスを考えているか、顧客・マーケット中心にビジネスを考えているか。
お金があって、料理が出来ても、ビジネスの視点がなければせっかく良い店、カッコいい店もうまくはいかない確率が高いということ。

美味しいレストランはたくさんあった、内装がカッコいいところもたくさんあった、しかし撤退したお店をたくさん見てきた。

飲食店は『味』という人がいるが、その前にビジネスだと言う事。
ビジネスの勉強をすれば負けずらくなる、すなわち勝率が上がると思うんだが。