正直な仕立て屋 〜タルムードシリーズ〜
タルムード=ユダヤ教の聖典
世界の人口の約0、25%ユダヤ人
ノーベル賞受賞者の約20%がユダヤ人
長者番付の常に上位に多数根を連ねているユダヤ人
ユダヤ人=頭脳が優秀、大金持ち、成功者が多い
『正直な仕立て屋』
ある国で大干ばつが起こりました。
作物は枯れ、家畜は死に絶え、国中の人が困っていたところ、聖職者の夢の中で、神様のお告げがありました。
『仕立て屋に祈りを捧げさせなさい。そうすれば大地に雨を降らせよう』
ところが仕立て屋は学問のない人でした。
神へ祈るためのヘブライ語も分からず、聖書の内容もよく覚えていない。
だから初め、聖職者は『きっとこの夢は間違いだ』と思って無視しました。
そして聖職者は学のある人達を集めて祈らせましたが、やはりいっこうに雨は降りませんでした。
その間も『仕立て屋に祈りを捧げさせよ』というお告げは繰り返し繰り返し、何度も夢の中に現れました。
そこでとうとう聖職者は仕立て屋に祈らせることにしました。
人々の代表として祈り台にのぼった仕立て屋は、いつも祈っている巻き尺を持ってこう祈りました。
『神様、私は仕立て屋を初めて40年になりますが、ただの一度も人を騙したり、ずる賢い商売をしたことはありません』
『この巻き尺をご覧になってもお分かりの通り、全く狂いのない正確な巻尺を使っております』
他の人は違います。
『わざと目盛りを狭くした巻き尺を使って、生地を多く使ったように見せかけ、高い料金をボッタくる仕立て屋』
『わざと秤(はかり)を狂わせて、粉の量を誤魔化す粉屋』
『同じように秤を狂わせて、油の量をチョロまかす油屋』
『でも私は違います。そういうことは一切していません』
『どうぞ、この私の正直で適正な商売を評価していただけるならば、なにとぞ雨を降らせてください』
すると、ついに雨が降り出しました。
その雨で、国中が救われました。
これを知った人々は、自分の店に飛んで帰り、秤や巻き尺を正しいものに直しました。
おわり
まとめ
*学問より、正直さ
*スキルよりマインド マインド第一 スキル・知識は第二
*適正な商売は神様に愛される
*適正とは『三方よし』 売り手よし、買い手よし、世間よし
*豊かになる正直者 バカを見る正直者 2パターン
豊かな正直者とは、、、
自分が正直でありさえすれば良い
他人からどう見られるかもどうでもいい
自分の内面の問題として、突き抜けて「自分の正直さ」を守り抜ける人
誰も見ていないと思っていたけど、、、
あの人はちゃんと見てくれていたんだぁ
→これがまさに豊かになる正直者
バカを見る正直者とは、、、
私はこんなに正直なんだっ!!
みんなも正直になるべきだっ!!と他人にも正直さを求める
他人に評価されないから正直な態度を止める。
自分が損するから正直な態度を止める。
報われるために正直な態度を取る。こういうのは打算的正直さ。
豊かになりたければ、自身の内面の問題として『自分の正直さ』にフォーカスしよう
正直に生きるのは自分だけの問題