諸行無常

上手な心の守り方

うまくいっているときは「この状況がずっと続くといいな」と思います。いや、願望ではなく信じ込んでいる場合もあるでしょう。逆にうまくいっていないときは「この状況がずっと続いたらどうしよう」「もう変わりっこないよね」と考えがちです。人間はそのくらい、いいときも悪いときも「変化」を受け入れるのが苦手のようです。  しかし間違っています。世の中のもの、起こることのすべては、刻々と変化しています。仏教ではこれを「諸行無常」といって、根本思想の一つにしています。波が岸に打ち寄せるごとく、日々刻々と世の中は変わる。人間を始めとする生きとし生けるものすべても年を重ねながら変わっていく。その〝無常の流れ〟に逆らってもがくより、流れのままに身を任せて生きることの大切さを説いています。  折に触れて「無常、無常、諸行無常。すべてのことは常ならず」とつぶやいてみてください。よくない状況のときは「そのうちよくなるさ」と気持ちが軽くなるし、よいときは「有頂天になっちゃいけない」と気持ちが引き締まります。そうして人生は必ずいい方向に向かっていくはずです。

まさに「昨日今日不同(さくじつこんにちとおなじからず)」

〜引用〜

先人の言葉はとても勉強になります。