夢の独立起業を目指すにはお金の工面、出店場所の選定、仕入れ方法などなど、、、。
しかしとにもかくにも「永住権」の取得が必須である。
英語もしゃべられない、大学も出ていない、特別な資格も取得していない、ないないずくしでも調べていくこと(当時)日本の調理師免許があると大学卒業と同等のポイントが獲得できる。
日本での就労期間が長いとポイントが高い。
NZですでに雇用されていてる。
それらが同業種であること。
IELTS 5など、調べるといけそうである。
妻は大卒、海外何か国にも留学経験もあり、英語も堪能。社会経験もあるが、永住権ポイントとすると取得は難しい。
高卒、英語ダメ、資格なしの自分の方が、「調理師免許」と「IELTS 5」をクリアすれば取得の可能性が高いのである。
バカは一つのことしかできないことがここで幸い。
さっそく日本の「調理師免許」取得の勉強を始める。
実際現場での経験がある料理人はこの「調理師免許」は何ら意味を成すものではなく、技術が関係せずあくまで知識で取得できる内容。
持っているからってエライ訳でも、優れている訳でもない。
それでも必要なんだから免許取得するしかない。
日本に帰国し受験する際に、働いていたNZ職場のみんなからTシャツに「試験がんばってー」「合格必勝」などたくさんの寄せ書き宇を書いてくれてプレゼントしてくれた。
こんな原付免許の試験のようなもので落ちて帰るわけにはいかない。
でも念のため、神奈川県と東京都どちらも受験するという保険も掛けちゃったり。そりゃ落ちるわけいかないんでね。
無事どちらの県でも合格。
一緒に受験した日本の友達はなんと落ちた。どうして落ちたのか聞いても、「わからない」と。そりゃそうだ。そいつとは今でも友達である。
さて次は、IELTS 5問題。(当時)現在は6.5
中学まで勉強はまあまあだったが、高校時代はラグビーとスロットに打ち込んできた、その成果が問われる。
ラグビーで使う筋肉と、スロットで使う動体視力。これでどうやってIELTS 5をクリアーするか考えるだけですぐ朝を迎えてしまう。
起きて寿司屋に出勤。米炊いて寿司巻いて販売して終わったらビール飲んで。
家帰って飯食って作戦練っていると、また朝を迎える。
ほんじゃ、ま一度テスト受けてみましょう、と。
その経験踏まえどう勉強するか考えれば、という安易な判断でまずテストを受ける。
結果、そりゃそうだろうのスコア4.5
それでも各書類を提出することで申請可能ということで、ひとまずイミグレーションへ永住権申請。
後日、オフィサーとの面接で受け答えに問題はないとの判断でIELTS問題もクリアー。
もしかすると、バカは本番に強いのかもしれない。
そこからおよそ三カ月後、無事永住権取得。
2002年の夏ごろだっただろうか。