Boys be ambitious in New Zealand 7 ~起業・独立~

無事永住権取得ができた2002年。

独立の準備に入る。

まずはお金。自己資金は¥300万ほど。

当時$1が¥65程だったかな。

自分の両親、兄弟、妻の両親にお金を借りた。開店資金$20万を集めいよいよ行動開始!

若いころ金は溜めずにやりたいことをやれ!信用を集めろ!等々先輩たちに言われたが、そんなことはないね。やはり何をやるにもたね銭が必要。目的に向かって進んでいく、その必要なものを集めている最中にこそ楽しみや苦しみがあってそれが大きな成長に繋がるからね。

でも嬉しかったのが両親兄弟が出資してくれたこと。それと新宿の先輩方、ラグビー繋がりの先輩などからいつでもサポートするから困ったらいつでも相談してくれ、と申し出を受けたこと。これには本当にうれしかった。

会社起業・独立を調べると色々と手続きが必要で弁護士、会計士、店舗設計士、仕入れ業者、アルコール販売許可、アルコール販売マネージャー資格、、、、、。

もちろん初めての経験でしかもすべて英語。

まあ基本、すべてイエス。

ん?と顔されたらパードン?と聞き返す。(聞き返してもわからないんだが)

今思えば余計な経由をしたおかげで無駄なお金を使ったなー、とも思うがこれも仕方がない。致命的な間違いを犯さなかったのはニュージーランドの人がみんないい人が多かったことかな。

出店候補地は二つ。

13 Tory Streetかもう一つUpper Tory Street。

自分のイメージは人通りの多い道から横道に入ったところ、そこに明るく、提灯が下がっている場所。

13 Toryはまさにそれにピッタリ。でももう一つの物件に比べ年間$2万ほど家賃が高かった。

お金はないし、経験ないし、事業計画なんて今思えば子供のお絵かきみたいなもの。この家賃さは悩む、というより怖いっていう感情に近かった。

やるなら自分がイメージしている場所で挑戦したら、の妻からの一言。

これで背中を押してもらい13 Toryに決定。

これまで独立・起業を夢見ていた青年が、実行に移した時期。楽しくてキラキラした夢が、現実的に行動に移した途端、不安と恐怖が少しづつ増えてきたの覚えてるな。

それでもまだこの段階は希望とやる気に満ちていた。のちに大きな後悔が待ち受けているとは知らずに、、、。