Boys be ambitious in New Zealand 3 ~寿司職人デビュー~

1996年に単身NZにラグビー留学していた頃にできた仲間たちがたくさんウェリントンにいたお陰で、住む場所などのセットアップ、仕事の情報など色々と助けてもらった。
留学時代に通っていたウェリントンの語学学校入学試験から一緒のヒロシさん。彼はその後、持ち帰り寿司屋の店長になっていた。ワーキングホリデービザからワークビザへ、そして2000年に再会した時には永住権を取得していた。
酒を飲むと暴君と化し、店中響くどでかい声で会話して最終的にはトラブルになる。そんな彼も仕事は真面目で、酒を飲まなければいい人、という典型的な酒癖の悪いいい人間。
彼の紹介もあり、そのお店で働かせてもらうことに。その会社は今ではNZ全域で50店舗を超えるナンバーワン寿司チェーン店「St Pierre’s Sushi」この頃は未だ10店舗もなかったんじゃないかな。
スタッフもNZ人、韓国人、中国人、マレーシア人、イラク人と多人種。片言の英語でもなんとか業務はでき、作業もシンプルなのですぐに馴れることができた、
朝7時に出勤、炊飯、寿司巻き、パック詰め、販売、片付けとルーティーン化されているので一定のトレーニングを受ければ誰でも問題なく仕事ができるようになっていたのが素晴らしい。
15時に仕事を終え、毎日近くのバーに集まり$3のビールを飲む。6時ごろ中華系テイクアウェーで何か食べて帰宅。それでも$20くらいあったらそこそこ酔っぱらって腹いっぱいで帰られるんだから安い。
でもこの頃、空前の超円高でNZ$1=¥42にまでなったころ。
時給$7.5=¥315 そこから税金が引かれるから手取りはもっと低い。
日本では月給¥40万程稼いでいた時に比べ、今は時給300円。
海外での実績、語学力、ビザステータスなどがないと自分の価値はそんなものなのか、と感じた。
26歳、既婚者、時給300円。
NZでのスタートはここから始まった。。。